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クビになった同僚 |
私が勤めていた会社での話。 ある、かなり英語の出来そうな優秀な女性が入社して来ました。38歳。海外の日本企業でバリバリ働いてきた経験もある女性です。言いたいことは全てはっきり言うような女性でした。 うちの社長と揉めることになるのは、目に見えて分かっていたのですが、仕事のできそうな彼女が気に入って、社長が喜んで彼女を採用したのですね。 うちの会社での通訳や翻訳の仕事というのは、社長が口頭で指示する内容を、海外の会社にメールやファックスや電話で伝える、というものだったんです。なので、社長に一番近い仕事でもあったんですね。そういう社長に近いポジションに、社長とは合いそうにない彼女がつくというのは・・・・。 彼女は入社以降、やっぱり社長と揉めまくり・・(涙)。彼女の言うことは全て「理にかなった」ものではあるのですが、社長にそれが通じるわけはない(笑)!・・特に日本の企業ではそれは無理ですもん。悲しいですが・・。 例えば。 いわゆる社長のお茶汲みは、事務職の女性の仕事でした。ですが事務職の女性が不在の時もあります。彼女は一切お茶を入れなかったんですね。そういうのも社長は気に入らなかったらしい。 そして残業手当。 残業手当はつけて当たり前・・・。ではありますが、私の行っていた会社ではこれをガンガンつけている人はいなかったんですね。彼女は、オーバーに言うと、1分1秒、全て正しくつけていったのです。1分でも、残業は認められるべきだ!という感じで。それが社長の逆鱗に触れたのです。 労働者としては当然のことでも、会社では認められないことが多いじゃないですか・・。彼女の行動は勇気がありますが、それは、その社長は許せなかった・・。 語学の才能はピカイチでしたが、その他モロモロで彼女はクビに。 彼女は外資系の会社などに行った方がよかったのかもと思いました。・・外資系と言っても色々あるでしょうが、少なくとも、あまりにも社長がワンマンで、自分が気に入らない人をクビにしまくる、そんなことが許されてしまう、うちの会社には合っていなかった・・! ちなみに女性社員にはウケがよかったですよ〜。私も大好きでした。さっぱりしているし、はっきりしているし。 彼女が退社後、一緒にご飯を食べに行ったりしました。才能もあるし尊敬していていました。今は別の企業で働いておられます〜。彼女の才能に合うちゃんとした会社だと思います。それでよかったと思います。 |